はじめに
働くと、
毎月、
給料が支払われます。
働いた対価としての賃金です。
ただ、
給与明細をしっかり見たことがない人も少なくありません。
実際には、
- 残業が多い月は手取りが増える
- 控除される金額が月によって違う
といったことを、
「今月は残業が多かったからかな」
くらいの感覚で、
なんとなく見ている人も多いと思います。
でも、
給与明細には、
- 基本給
- 残業代
- 各種手当
- 控除
など、いろいろな項目があります。
そして、
- どんな名目で、
どのくらい支払われているのか - どんな名目で、
どのくらい控除されているのか
も、
働くうえでは大切な情報です。
自分が働き、
その対価として賃金を受け取り、
社会保険などを支払っている以上、
知っておくことには意味があります。
今回は、
働く人が最低限知っておきたい
「報酬のルール」の全体像を整理します。
「給料の決め方」にもルールがある
- 最低賃金
- 残業代
- 深夜手当
- 休日労働手当
- 控除
などは、
会社ごとに自由に決めるものではありません。
もちろん、
会社ごとの制度や違いはあります。
ただ、
その違いも、
最低限のルールの範囲内で運用されています。
つまり、
「給料」も、
なんとなく決まっているわけではない
ということです。
まずは、
どんなルールがあるのかを整理してみます。
最低賃金という基準がある
給料には、
最低限下回ってはいけない基準があります。
これが、
「最低賃金」です。
最低賃金は、
- 都道府県ごと
- 時間額
で決まっています。
月給制の場合でも、
働いた時間で計算して、
時間あたりの賃金で考えます。
そして、
この時間あたりの賃金が、
最低賃金を下回ってはいけません。
つまり、
「月給だから関係ない」
わけではありません。
また、
- 試用期間
- アルバイト
- パート
でも、
基本的に最低賃金のルールは適用されます。
厚生労働省のホームページから確認できます。
残業代にはルールがある
働き方編でも触れましたが、
- 1日8時間
- 週40時間
を超えて働く場合は、
「時間外労働(残業)」になります。
そして、
残業をした場合には、
割増賃金が必要になります。
代表的なものとしては、
- 時間外労働 → 25%以上
- 深夜労働(22時〜5時) → 25%以上
- 法定休日労働 → 35%以上
などがあります。
※重なる場合は、
割増率が加算されます。
例えば、
深夜に残業した場合は、
- 時間外労働 25%
- + 深夜労働 25%
となり、
合計で50%以上になります。
また、
時間外労働が
月60時間を超える場合には、
50%以上
の割増率が必要になります。
長時間労働になるほど、
働く人の負担も大きくなるため、
より高い割増率で支払う仕組みになっているのだと考えられます。
つまり、
「長く働いた分を、
どう支払うか」
にもルールがある、
ということです。
「固定残業代」は長時間労働のためのものではない
最近は、
- 固定残業代
- みなし残業
という形を採用している会社もあります。
これは、
「一定時間分の残業代を、
あらかじめ支払う」
という仕組みです。
本来は、
一定の成果や仕事が求められる中で、
成果や役割に応じた働き方として導入されるケースもあります。
本来は、
「長時間働くこと」
そのものを前提にした制度ではないはずです。
ただ、
実際には、
「支払っている時間分は働く前提」
という形になり、
長時間労働が前提になっているケースもあります。
だからこそ、
- 何時間分なのか
- 基本給とどう分かれているのか
を確認することが大切になります。
給与明細を見る意味
給料は、
「振り込まれて終わり」ではありません。
給与明細には、
- 基本給
- 残業代
- 手当
- 控除
など、
働き方や契約内容が反映されています。
実際には、
- 「手取りが増えている」
- 「残業代が多かった」
といった部分は気にしていても、
- 健康保険
- 厚生年金
- 所得税
など、
控除の内容までは、
あまり見ていない人も少なくありません。
また、
「今月、手取りがかなり違う」
と思って確認したら、
通勤手当や残業時間の違いだった、
ということもあります。
でも、
給与明細を見ていくと、
- どんな名目で支払われているのか
- どんな名目で控除されているのか
が分かります。
特に、
- 健康保険
- 厚生年金
などは、
「高い」と感じる人も多い部分です。
だからこそ、
自分が、
どんな負担をしているのかを、
一度確認してみることにも意味があります。
「普通だから」で見落としやすいこと
働いていると、
- 昔からこう
- みんなやっている
- 会社ではこれが普通
という形で、
続いていることがあります。
例えば、
- サービス残業
- 着替え時間
- 準備時間
- 持ち帰り仕事
などもその例です。
もちろん、
現場には現場の事情があります。
ただ、
「昔から続いていること」と、
「ルールとして問題がないこと」
は別です。
まず確認したいもの
報酬について迷った時は、
- 雇用契約書
- 労働条件通知書
- 就業規則
- 給与明細
- タイムカードや勤怠記録
などを、
一度確認してみることが大切です。
実際には、
- 基本給
- 固定残業代
- 手当
- 控除
などを、
「なんとなく」で見ていることも少なくありません。
でも、
確認してみると、
- 思っていた条件と違った
- 残業代の計算が違っていた
- 手当の意味を誤解していた
ということもあります。
まとめ
「頑張って働くこと」は大事です。
でも、
報酬にも、
最低限のルールがあります。
そして、
「どう働くか」
だけでなく、
「どんな名目で、
どう支払われているか」
を確認することにも意味があります。
だからこそ、
まずは、
「給料の決め方にもルールがある」
と知ることが、
働き方を考える第一歩になると思います。


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