家庭や小規模オフィスでのデータ管理に便利なNAS(Network Attached Storage)。
写真・動画の保存、PCやスマホのバックアップ、メディアサーバーとしての利用など、活躍の場はどんどん広がっています。
ただし「NASが欲しい!」と思っても、メーカーが多く存在するため、どれを選べば良いか迷う方も多いでしょう。
この記事では、日本で個人ユースとして導入しやすいNASメーカーを比較し、それぞれの特徴をまとめました。
目次
個人ユースにおすすめのNASメーカー
1. Synology(シノロジー)
- ソフトの使いやすさ: 独自OS「DiskStation Manager(DSM)」は非常に直感的で、初心者でもスムーズに扱えます。
- 機能の豊富さ: ファイル共有、Time Machine対応バックアップ、メディアサーバー、監視カメラ管理など幅広い。
- サポート: 日本語のマニュアル・コミュニティが充実。トラブル時も情報を得やすい。
- ラインナップ: 個人向け〜法人向けまで豊富に用意。
- 信頼性: 高い安定性と品質で、プロも愛用。
👉 総合的な完成度が高く、迷ったらSynologyを選べば間違いないメーカーです。
2. QNAP(キューナップ)
- 高機能なハード: CPUやメモリ性能が高く、マルチメディア用途や仮想環境の利用に強い。
- アプリの豊富さ: OS「QTS」で仮想マシン、コンテナ環境、AI解析まで対応。
- カスタマイズ性: メモリ増設など拡張が容易。
- サポート: 日本語対応が充実。
👉 カスタマイズして使い倒したい中級〜上級者におすすめのメーカーです。
3. ASUSTOR(アサスター)
- コストパフォーマンス: SynologyやQNAPに比べ安価なモデルが多く、個人ユース向き。
- 操作性: 独自OS「ADM」も直感的で使いやすい。
- 独自機能: HDMI出力による「ASUSTOR Portal」で、NASをPCライクに使える。
👉 コスパを重視しつつ、動画やメディア再生にも強いNASを探している人向け。
4. Buffalo(バッファロー)
- 国内メーカーの安心感: 日本語UI、国内保証、サポートが手厚い。
- シンプルさ: LinkStationシリーズは初期設定が簡単で、初心者でも迷わない。
- 入手性: 家電量販店でも購入可能。
👉 「NASは初めて」「設定に自信がない」という人には最も安心な選択肢です。
5. IODATA(アイ・オー・データ)
- 初心者に優しい: PC不要で初期設定が可能なシリーズがあり、簡単に導入できる。
- 国内サポート: Buffalo同様、日本語サポートがしっかりしている。
- 特徴: 日本市場向け製品が多く、UIも分かりやすい。
👉 「とにかく簡単に使いたい」人や「国産メーカーが安心」という人におすすめ。
個人ユースでは候補になりにくいメーカー
- Dell Technologies、HPE、Hitachi Vantara、NetApp、iXsystems など
→ 主に企業向けのため、価格も高く、個人利用には不向き。 - Western Digital、Seagate、LaCie など
→ HDDメーカーとして有名。 - Drobo
→ 独自技術「BeyondRAID」で有名でしたが、経営破綻により事実上終了。新規導入は推奨不可。
まとめ:結局どのNASを選べばいい?
- 迷ったらこれ! → Synology
→ DSMの使いやすさ、アプリの豊富さ、安定性すべてにおいてバランスが良く、初心者〜上級者まで満足できます。 - 高性能に使い倒したいなら → QNAP
→ ハードの拡張性や仮想環境に対応できるのは大きな強み。 - コスパ重視なら → ASUSTOR
→ 比較的安く、多機能NASを導入できる。 - 簡単&安心なら → Buffalo / IODATA
→ 国内サポートがしっかりしており、初心者にとって一番の安心感。
最終的なイチオシ
もし「NASを初めて導入する」方であれば、私は Synology を強くおすすめします。
理由は、直感的に使えるDSM、豊富なアプリ群、そして安定した日本語サポート。これらは長く安心して使い続けるために欠かせない要素だからです。
特に写真・動画保存やTime Machineでのバックアップ用途では、Synologyが頭一つ抜けています。
一方で「低コスト重視」や「国産の安心感」を求める方は、ASUSTORやBuffalo/IODATAを検討すると良いでしょう。
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