ストレージと一口に言っても、選択肢はたくさんあります。
NAS、外付けHDD/SSD、クラウドストレージ、さらにはUSBメモリー。どれを選ぶかは「使い方」によって変わってきます。
今回は、よくある利用シーンを軸に、それぞれの選び方を整理しました。
目次
1. そもそもストレージの種類は?
まずは代表的なストレージ手段を確認しましょう。
種類 | 特徴 | 向いている使い方 |
---|---|---|
内蔵HDD/SSDを増設 | PC内部に直接追加するので高速・安定。PC専用の増量手段。 | 個人の作業環境強化 |
外付けHDD/SSD(USB接続) | USBケーブルで接続。持ち運びも可能。容量と価格のバランスが良い。 | バックアップ、データ持ち運び |
USBメモリー | 小型で持ち運びやすいが容量は少なめ。 | 一時的なデータ移動 |
NAS(ネットワークHDD) | ネットワーク経由で複数人が同時アクセス可能。RAIDで冗長化もできる。 | 家庭・チーム共有、バックアップ |
クラウドストレージ | インターネット経由で利用。どこからでもアクセス可能。 | リモートワーク、モバイル重視 |
2. 使い方から選ぶストレージ
A. 内蔵SSD/HDDが足りない → 増設 or 外付け
- 自分のPCだけで使うなら、内蔵ディスクを増設するのが最も高速で快適。
- ノートPCなど増設できない場合は、外付けSSD/HDDをUSBで接続すると手軽。
👉 個人作業用なら 増設 or 外付け が最適。
B. 複数人で共有(家庭・プロジェクト用)
- 家庭で写真や動画を共有したい、チームで同じデータにアクセスしたい場合はNASが便利。
- ネットワーク経由なので、同時利用や離れた部屋からもアクセス可能。
- RAID構成にしておけば、ディスク故障時もデータを守れる。
👉 複数人利用なら NAS(RAID構成推奨)。
C. バックアップ用
- シンプルに1台のPCを守りたい → 外付けHDD/SSDで十分。
- 複数PCや家族のデータも守りたい → NASがおすすめ。
- 災害や盗難を考えるなら、クラウドも組み合わせると安心。
👉 バックアップは 外付け+NAS+クラウド を組み合わせるのが理想。
3. HDD / SSD / USBメモリーの選び方
- HDD:大容量を安く確保できる。動画や写真の長期保存に最適。
- SSD:高速で静音。OSやアプリ用、よく使う作業データ向け。
- USBメモリー:一時的なデータ移動や軽いバックアップ用。
4. RAIDにするべき?
NASを導入する場合、RAID構成にするかどうかもポイントです。
- RAID 1(ミラーリング):同じデータを2台のHDDに保存し、片方が壊れても安心。
- RAID 5:複数HDDに分散保存しつつ冗長化。容量効率と安全性のバランスが良い。
ただしRAIDは「バックアップの代わり」ではありません。誤操作やウイルス感染には無力なので、別媒体へのバックアップは必須です。
まとめ
- 自分だけで容量が足りない → 内蔵増設 or 外付けHDD/SSD
- 家族やチームで共有 → NAS(RAID構成)
- バックアップ重視 → 外付け+クラウド or NAS+クラウド
大切なのは「何をどう使いたいのか」を明確にして選ぶことです。
価格や機能で迷う前に、まずは利用シーンから逆算してみましょう。
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